2005年12月25日

地域活動に金銭教育をとりいれた事例

「子どもの金銭教育」実践レポート(2)
 地域活動に金銭教育をとりいれた事例 


                マネーじゅく 代表  陣内 恭子

  ★ このコラムは 平成16年5月19日 に 
    D's Base 向けに書きましたものを加筆修正しています。


■青年会議所のイベントで「こづかいゲーム」

2004年4月18日、大阪の藤井寺青年会議所主催で「親と子どものマネーじゅく」のワークショップ形式のセミナーを開催しました。

このセミナーのきっかけは、2003年10月、大阪で行われたFPフェアで、陣内のセッションを見ていただいた青年会議所のメンバーさんからの依頼でした。

同じ年の12月に、メンバーの方にお目にかかり、「地域の子どもたちにお金の教育をしたい」という熱意に、今までやったことのないほどの大きなイベントになるかもしれないという不安を感じながらも、正式にお受けすることになりました。

各地の青年会議所は、地域の青年実業家を中心に活動するボランティア組織だそうです。「街の活性化とともに、青少年の健全育成のために子どもとお金の関係は切り離せない」と熱く語られる様子に、持てる力を出してなんとかお手伝いをしたいものだと気持ちが傾いたのです。

当初、講演会と、こづかいゲームを使ったワークショップの2本立てを考えていました。ところが、実際に借りることができたのは小学校体育館で、許された時間を考え、こづかいゲームを使ったワークショップだけの実施に切り替えたのですが、せっかく行うからと定員が子ども200名になりました。

「こづかいゲーム」は、通常、1チーム5名程度で行います。新たに200名分のゲームの制作も必要ですし、一番大事なチームリーダーをどうするかで悩みました。FPへボランティアを要請しようかとも考えましたが、私自身、大阪でのネットワークもなく、青年会議所メンバーの「自分たちの力でできる限りのことをやりたい」という希望もあって、FPが担っていた部分を青年会議所メンバーと当日参加の保護者にまかせることになりました。

その実際の様子を報告します。

■60名の小学生とこづかいゲーム

初夏を思わせる暑い日の午前中から体育館での準備が始まりました。予約制ではなかったため、参加人数の読みが難しかったのですが、テーブルの確保等の関係で、当初考えていた定員を縮小し、12チーム分をセットし準備することになりました。

開演少し前から親子づれの皆さんが続々と会場に集まってくれました。子どもの成長度合いは、経験の差や学年によって大きく違うのですが、学年単位での分け方はせず、いろんな学年の子どもたちを混ぜて、バランス良くチームが作られました。
約50組の親子、生活協同組合からの見学者、そしてFP、青年会議所のメンバーとでワークショップはスタートしました。

ゲーム版を前にそわそわ気味の子どもたちを前に壇上からゲームの説明を少しして、後はチームリーダーに任せてゲームをスタートさせました。
このチームリーダー役の青年会議所メンバーはほとんどが30代。事前に福岡まで6名の方がゲームをマスターにこられ、帰ってからも数回、他のメンバーとチームリーダの練習をされていたようです。

ご自身の子どもたちはまだ幼児という方がほとんどで、小学生相手は少々勝手が違うようでしたが、練習の甲斐あって、時間内にゲームも終了。子どもたちは自分の名前が印刷された「修了証」とこづかい帳のプレゼントを手に嬉しそうに保護者と帰っていきました。

青年会議所メンバーの「持てる力を出して自分たちでやる」と努力されている姿は、非常に印象に残りました。

■学校と家庭と地域で金銭教育

子どもの金銭教育をどこで行うかという場合、アプローチ先はいろいろ考えられますが、大きく分けると、学校、地域、そして家庭があります。私の場合、その中でも「家庭」に絞りました。小学生の子どもを持つ母親という立場を生かしながら、FPの視点から、同じ母親に伝えたいことがたくさんあったのです。

次にどういう手段で伝えるかを考え、まずは、1年計画の実践活動として「母と子どものマネーじゅく」を結成し、新聞連載を開始するとともに、福岡市で毎年行われるイベントへ参加して実績を作ることからスタートしました。

家庭に絞って活動はしていましたが、関心を持つ方は学校にもいるわけで、単発ではありますが授業を担当したり講演の機会を頂くことも増え、現在では、活動範囲が自然に広がっていっています。

ただ、伝えたい人たちは文字離れをおこしている世代でもあり、書くことが実績にはなったものの、新聞や単行本でのアピールでの反応はそう大きなモのではありませんでした。また、私が費やすことのできる時間と予算の問題で、ワークショップを通じてこつこつと数組の家族を対象に「こづかいを使って金銭教育ができます」と伝えていく方法にも限界を感じていました。

そういう時期に、藤井寺青年会議所の催しがあったのです。最初に目標としていた「子ども200名」という数字には及ばなかったものの、50組程度の家族にこの2時間で伝えることができた意義は大きいと感じています。

それぞれの家庭に伝える手段はいろいろあるのです。学校から持ち帰ることもできるし、地域のイベント開催も学年を超え交わる良いチャンスです。今回の大阪では、それぞれの集まりの連携が求められており、そして協働することで効果を発揮できるのだと強く感じることができました。
まだまだ活動先は開拓できる、そしてもっとたくさんの親子に伝えることができる、そう感じさせてくれたイベントでした。

できることだけをやるのではなく、現状では難しいと思われることでも力を出しきってチャレンジする大切さというものを、藤井寺青年会議所の方たちから見せてもらい、私自身も一回り大きくなれたのではないかと思っています。

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posted by じんない at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 金銭教育指導者むけコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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